そんなこんなで雑貨屋へやってきた?2くん御一行。
その雑貨屋はとにかくすごかった。
何がすごいかって?それは...。
「な、何だあの看板は!」
「ああ、あれはこの店名物、その名も『看板』!」
そう、普通なら店の名前を書くはずの看板に大きく
筆で『看板』と書いてある。
ご丁寧にその横に値段がある。1000G(『ジー』。1G=10円)だ。
「と、とりあえず中に入ろうよ、?くん。」
「そうだな。」

キィー、カランカラン。
店の中は薄暗く、奥には怪しすぎる人影があった。
棚には商品がぎっしり。
「いらっしゃいませー。」
「やぁ、ゲンさん。いい品入ったかい?」
ゲンさんと呼ばれたこの店の店長らしきサングラスをかけた人物は、
?くんと顔見知りらしい。
「まぁ、ボチボチだな。今日は何?」
「冒険に出ようと思ってね。」
「そうか。そっちのお客さんは?」
と、?2くんを指差すゲンさん。
「ぼ、僕? ?くんといっしょだけど...。」
「なるほど、と。それならいい物があるよ。...
ちょっと待っててね。」
そう言い店の奥に入っていった。
言われた通りに待っていると...。
「うわぁ〜!たす、た、助けてくれー!」
奥からゲンさんの悲鳴が。
「何だ!?行くぞ! ?2くん!」
「うん!」
カウンターをひょいと跳び越えた二人が見た物は――。
「うわぁー!助けてくれー! ?くん!」
「何だ、あのぷよんぷよんした物体は!?」
「初めて見るよね。」
――プリンを容器から出し、少し丸くなったような
生命体だった。弾力もありそうだ。
と、その時?くんがある事に気づきました。
「今、まじめにやっているよー俺ら。」
「奇跡だー(笑)」
そうやってうんうんと納得している二人を見て、
ゲンさんはため息をついた。
今、ゲンさんは地面に横たわり、腹の上に乗っかっている
ぷよんぷよんした物体を顔に来られないように
一生懸命防いでいた。窒息してしまうからだ。
「そんな事しないで助けてくれー!」
その言葉で我に返った二人。
「でもどうしたらいいんだ?
...とりあえず、蹴ってみるか。おりゃー!」
「ぐほぁっ!」
奇妙な声。も、もしかして...。
「ぐほぁっ...?...あ!ゲ、ゲンさん!」
やっぱり見事にゲンさんのわき腹にヒット!おめでとう!
「何やってるの、?くん。こういう時はパンチだよ。...えいっ!」
ぼぶょ〜ん。今度はちゃんと当たったようだが、いかんせん
体がやわらかいので、ダメージを吸収されてしまったようだ。
「効かないよ〜(泣)」
「くっ、どうすれば...!そうだ!」
?くんは何か思いついたようで、ふところから
『ある物』を取り出した。
「そ、それは...!だめだよそんな事しちゃ!」
「ゲンさんを助けるにはもうこの方法しかないんだ。
さぁ! ?2くんも。」
ごくりとつばを飲み込む?2くん。何かを決意したようだ。
?くんから『ある物』を受け取った。
「行くぞ! ?2くん!うおぉぉぉーっ!」
「覚悟しろぉーっ!」
そうして二人はぷよんぷよんした物体に向かっていった...。

――続く――



あとがき。
連載3回目になりました!
ども、高直でっす!!
みなさんいかがお過ごしでしょうか(笑)?
...今回のはいかがでしたでしょうか?
こんなヘボ小説をあとがきまで読んでくれる
皆様は神様です。これからもよろしくお願いします。
では、今回はこのへんで。
でわでわ。

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