朝――。
テントから出てきたのは?くん。
大きく伸びをし、ちょっと顔でも洗ってくるかという風に
あるであろう川へ向かった。

三分ばかし歩いてようやく川を見つけ、どっこらしょと
腰を下ろして、川に手をのばすと、不意に視界が暗くなった。
ただならぬ気配を感じた?くんはそ〜っと後ろを振り向いた。
森にいて凶暴な奴と言ったらあいつしかいない。
?くんが見たそいつはほのかに違ったが、多分あいつだった。
ハチミツが好きなようだが、人も好きなようだ。
爪を振り上げた。その瞬間。
?くんは跳んだ。
どこにって?はっはっは。そんな事は聞かなくてもわかるだろう。
川だ。当然流される。
「あ〜れぇぇぇ〜。」
しかし、その叫びは歓喜しているかのように聞こえた。
実際、喜んでいた。何せ命が助かったのだから。
だが、そんな喜びも一瞬にして恐怖に変わった。
そう!!あいつはいさとなったら泳ぐのだ!
?くんの災難はまだまだ続くのであった。


一方、?くんがあいつと水遊びをしている頃。
少年と?2くんは起きた。
すぐに?くんがいないことに気づくはずなんだけど...
二人は気づかなかった。
「いや〜、やはり朝は、和食だな。」
「だね。」
ズズー。
二人はみそスープをすすっていた。
ちなみに白みそ。って、そんな事はどうでもいい。
アンタラ、ハヨセント?くん喰ワレルデ。
と、作者がツッコミを入れようとした時だった。
?くんが帰ってきたのだ。
ただし、あまり嬉しくないお帰りだった。
その証拠に、ホラ、二人はもうえさを運んでいる蟻より小さい。
友達って所詮うわべだけの存在さ――
と?くんは観念して目を閉じた。

けれど、待てども待てどもあいつの一撃は来なかった。
恐る恐る振り向くと、そこには槍を手に、体を
鎧で固めた男がいた。
人間不信から立ち直った?くんだった。
その男は、あいつの爪を槍で受け流し、突き刺した。
あいつはバタッと倒れこんだ。
その様子を見て、しばらく呆然としていた?くんだったが、
突然何かを閃いたようで、指をパチンと鳴らしてこう言った。
「やりぃ!」
...こんなギャグで笑った人は誉めてあげましょう。





――続く――



あとがき。
どうも、久し振りにあとがきを書くカナメ之助です。
今回は高直さんのあとがきはお休みです。
今回はちょっと内容少なかったですね。
すいません管理人のせいです(駄目駄目)
今回も新たなキャラが出てきました。
前回の少年同様、なかなか名前が公開されないので
とりあえず「名無しさん」と呼んでやってください。
実際、私が書いた原作のほうでもそう呼ばれていましたので(酷)
では、次回をお楽しみに。


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